けんもりブログ

2014.06.25

KENMORI-BLOG

梅雨の花 白い花

 



さきほどから激しい雷鳴が聞こえ、雨粒が大きくなってきております森林展示館です。 
その合間に、オオルリやウグイスの声が聞こえてきます。


ここのところ関東圏各地で、大雨や道路冠水のニュースが流れていますね。 
皆さんの地方は大丈夫でしょうか? 

夏至も過ぎ、県民の森構内では、梅雨から夏の樹の花も最盛を迎えてきました。

 
ガマズミの花。 
スイカズラ科で、小さな白い花を円盤状に咲かせます。
5月あたりからも咲いています。 


 
イカズラ。森林展示館周辺では終わり。
草のように見えますが、つる性の木本。 

咲きはじめは白で、日がたつと黄色くなってくるので、金銀の花が咲いているようです。 
(「金銀木(キンギンボク)」はおなじスイカズラ属のヒョウタンボク) 
上記のガマズミと近い仲間とは思えない外見ですが、スイカズラ科は形態のバリエージョンがひろくて面白いですね。

ちなみに、クチナシのような、甘く強い香りがします。
 
ナツツバキも咲き始めています。 
名前のとおり、夏に咲くツバキの仲間で、県民の森構内には自生も植栽もたくさんあります。 

別名・沙羅(シャラ・さら)とも呼ばれていますね。 
お釈迦様が入滅されたかたわらに沙羅の樹(沙羅双樹=さらそうじゅ)が立っていたとも言われていますが、そちらはインド原産の別の種類で、ナツツバキが良く似ているから日本でそう呼ばれ出したそうです。 

花は一見、一重の白椿にそっくりですが、ふちが細かく縮れているので、メイドキャップのようで可愛いですね(*^_^*) 
よく見ると、つぼみのときに一番外側だった花弁に、ほんのり紅色が射しています。
 
マタタビの花も咲きはじめました。 
近い種類の、キウィフルーツやサルナシの花とそっくりです。 
 
花の咲く時期は、葉が真っ白になるので、これも花に見えるらしく、たまにお客様から「あの斜面いっぱいに咲いている大きな白い花はなんですか?」との質問があります。 

 ちなみにマタタビの花も、とても清々しい香りがしますよ~ 


 (遠山)

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