けんもりブログ
2013.09.07
KENMORI-BLOG
秋もたわわに
9月に入り、急に秋めいてきた県民の森です。
山を歩いていても、秋の実りの準備がちゃくちゃくと。
この日見つけたのは、サンカクヅルでした。
よーく透かし見ると、枝もたわわに、未熟なふさがぶらさがっています。

ブドウ科ブドウ属、実は熟すと黒紫色になり食べられます。
葉に切れ込みがなくハート形で、ヤマブドウなど国内自生のブドウ属とはそこで見分けられます。

トチノキの林を歩けは、ここのところの雨で果実がコロコロと落ちています。
三裂した裂け目から、つやつやした種子が覗いていますね。
4~5cmもある大きな果実のなかに、だいたいは1個、たまに2個の種子がはいっています。

ひろってパカッと割ると、中からとちまるくんならぬ栃の実が…
まるでお菓子のようで可愛いですね。
ケシの実でもふりかかっていたら、まるで栗まんじゅうみたいで美味しそう(笑)
お菓子の「栃餅」の主原料ですが、じっさいは渋が強すぎてかなりの手間をかけないと食べられないそうですが。

森林展示館の池で、サルナシ(コクワ)も実ってきました。
今年は豊作のもよう…枝に鈴なりです♪
まだまだ硬くて食べられませんが、来月に入れば、柔らかく熟してくるはずです。
まだまだ硬くて食べられませんが、来月に入れば、柔らかく熟してくるはずです。

マタタビ科で、実の大きさは直径15㎜×長形20㎜ほどの俵型。
キウィフルーツととても近い仲間で、見た目はまさに「毛の生えていない小さなキウィフルーツ」といった感じです。
実を切ると黒い種も並んでいるし、もちろんお味もそっくり。
人間はもちろん、クマもサルもテンも、およそ木の実を食べる獣たちには大人気の山の幸ですね。
はやく柔らかくなーれー
(遠山)