けんもりブログ

2014.07.18

KENMORI-BLOG

タマゴタケも出た! キノコの森

 


梅雨がなかなか明けませんね。 
たっぷり水分を含んだ森では、キノコがにょきにょき大発生しています。 

キノコといえば秋のイメージが強いですが、意外に初夏にもたくさん出ています。 
この時期は、森林展示館でもキノコの問い合わせが増えますね(^-^) 


で、よく問い合わせのあるのがこちら。

「シメジでしょうか!?」「とても美味しそうな匂いがしますが、食べられますか!?」 
と、直接持ってこられるお客様の多いキノコです(^_^;)
(ちなみに管理事務所周辺の芝生によく出ています) 

答えは「シメジではないと思われますが、なにかは解りません。」


 
良く見かける、ピンク色のキノコ。 
ベニタケの仲間でしょうか。可愛らしいですね。


 
7/6、ちょっと早めのタマゴタケの出現です。 
真っ赤な傘と金色の柄、根元に見える白いツボ(幼菌がつつまれていた殻)が特徴で、幼菌の時にこのツボ(または傘)が卵のように見えるから、が名の由来だそうです。 
案内人2号の大好きなキノコです♪

鮮やかな色彩なので、毒キノコと思われがちですが、じつは有名な食菌。 
しかし、猛毒菌の多いテングタケの仲間です。
似たものもあるので、手を出されることはオススメできません…


 
巨大キノコも発見! 
スケールに置いた、つば広の帽子(直径約30㎝)と比べてみると、その大きさが伝わりますでしょうか? 

図鑑で探してみたら、ミヤマトンビマイタケというのが近そうですが、断定はしないでおきます。 


<おまけ>  
キノコではありませんが、ギンリョウソウが実をつけていました。 
外見は花の時とほぼ変わりませんが、よく見ると花だった頭頂部が膨らんでいます。
鱗片をめくると真ん丸な果実が現れ、その中に種が入っています。 

画像ではよく見えませんが、果実が白く真ん丸で、頭頂に青い大きな花柱が残っていて、まるで青い瞳の一つ目小僧みたいに見えますよ。 



(遠山)


注:キノコ類はまだまだ知られていないものが多く、成長段階により姿も違い、種の判断はとても難しい生物です。 
キノコ初心者の方は、図鑑などで自分で判断せず、まず普段からキノコ採りをしていてよく知っている方に見てもらってから、利用してください。


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