けんもりブログ

2014.08.13

KENMORI-BLOG

珠からうまれたタマアジサイ

 


盛夏を迎え、ふたたび野の花の季節に入った県民の森です。 
先日はレンゲショウマの開花を報告いたしましたが、もうひとつ、県森の夏を彩る花をご紹介します。 


この季節、周辺を車で走っていると、よく見かける不思議な繁み… 
珠のような大きな丸い、つぼみ状のものがたくさんついている低木をよく見かけます。


 
真ん丸で、2~3㎝ほど。 

どんな大きな花かしら?と待つこと数日。 

珠がほどけて…
 
アジサイが出てきました!


 
タマアジサイです(*^-^*) 
アジサイ科アジサイ属の低木。


 
中央の両性花は淡い紫、周りの装飾花は白という、なんとも気品のある配色のアジサイ。 

ちなみに、この画像では両性花の開花している(チリチリの雄しべが出ている)のは縁辺部のみで、中心部はまだ開いていません。 
この中心部の紫色のつぶつぶが本当のつぼみで、先ほどの珠は正しくはつぼみではなく、「苞(ほう)」という器官が集合花を包んでいる状態なんですね。 


 
陽のよく当たる、岩から水滴がしみだしているような湿ったところが好きで、県民の森では寺山ダム~森林展示館~キャンプ場~赤滝周辺の道路わきでよく見られます。 

寺山ダム周辺は花期ピークを過ぎたようですが、キャンプ場や赤滝周辺では咲き始めたばかりです。
レンゲショウマを観に来がてら、こちらも楽しんでください(*^_^*) 



(遠山)

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