けんもりブログ
2014.08.29
KENMORI-BLOG
ドングリの小枝
夏もピークを過ぎたこの時期、
宮川渓谷沿いの遊歩道などに、
コナラやミズナラのドングリが
小枝についたままたくさん落ちています。
拾って切り口を見てみると、
どれもスパッときれいに切られています。
これも。
これも。
風で折れたようではありません。
ついているドングリをよーく調べてみると、
殻斗のヘリ近くに小さな穴が開いているのがわかります。
これはゾウムシの一種のハイイロチョッキリが産卵した跡です。
ドングリに穴を開けて産卵した後に、枝ごと切り落とすのです。
コナラのドングリにはコナラシギゾウムシも産卵しますが、
殻斗の上の方に産卵して、枝は切り落としません。
ドングリは熟してから自然に落ちます。
この小枝が落ちていることで、
ハイイロチョッキリがいることはわかります。
栃木県内でもいろんな場所に、
いる痕跡はあるのですが、
成虫に出会う機会はめったにありません。
ということで、
今日、がんばって探してみた結果、
1匹だけ見つけました!
大きさは口吻の先まで入れても1cm弱くらい。
胸の下側に突起があるので、これはオス。
今度は切り落とした真犯人であるメスにも出会いたいものです。
(アクツ)
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