けんもりブログ

2014.08.31

KENMORI-BLOG

ツリフネソウの仲間

 



高原山の標高500~800m付近で、ツリフネソウ、キツリフネが花期ピークを迎えています。 

花の赤いツリフネソウ、黄色いキツリフネともども、名前の由来はその形から、花器の「吊船(つりふね)」に似ているということ。 
「釣舟」ではないようです。 

どちらもホウセンカの近い仲間で、金魚がぶら下がっているような可愛らしい花姿はよく似ていますね♪ 



ところで、このツリフネソウの仲間、果実に面白い特性があります。 

これは、よく熟したキツリフネの蒴果(さくか)。
ぎゅっと握ると。 


 
パチッとはじけ、中から種が飛び出しました。 


こちら、ツリフネソウの果実。
よく似ていますね。
 



こちらも…
このとおり、果実は触れるなどの刺激を与えると、はじけて種が飛び出します。 

この様子は観察会でも人気が高く、大人も子供も夢中になって、ピチパチピッチンとはじけさせて遊んでいらっしゃいますよ(笑) 

キツリフネは7月中旬から、ツリフネソウはお盆前後から咲き始め、晩夏に花期のピークを迎えます。 
少し湿り気の多い林のふちなどで群生を作り、県民の森ではキャンプ場~林道赤滝線あたりの道路沿いでいま、観られます。 


(遠山)

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