けんもりブログ
2014.09.06
KENMORI-BLOG
秋の気配と森の仲間たち
里では稲穂が色づき、
金木犀の匂いがときおり風に乗ってくるようになりました。
去りゆく夏を惜しみながら、
県民の森の展望台方面を少し歩いてみました。
遊歩道にクリの小枝がいくつも落ちていました。
拾いあげてみると、
実が何者かにかじられています。
切り口は、以前紹介したハイイロチョッキリとは違って、
斜めに切られています。
これはムササビが齧ったしるし。
クリの実は好物らしく、
実を食べては枝を下に落としていたようです。
これは両手で二つ折りに持って、
葉を食べた跡みたいですね。
ムササビは食べながらよくポロっと落とすらしいので、
森を探せば、チョッキリの落とした小枝に混じって、
ムササビの落とした小枝もよく見つかります。
クリの葉をチェック。
鋸歯のトゲまで緑なのがクリ。
クヌギはトゲが白い。
芽が、小さなクリの実のような形。
先に歩いていくと、
今度はモミの鱗片がバラバラと落ちてます。
見渡すと数カ所かに固まって落ちています。
鱗片をバラして中の種を食べていたようですね。
地上で食べているようなので、
おそらくリスの食べあと。
ムササビはほとんど地上には降りないらしいです。
アカマツの松ぼっくりもエビフライ状態になってました。
これもリスかな?
ハイイロチョッキリの落とした
ミズナラのドングリを齧ったのは誰かな?
そんな風に下を見ながら歩いていたら、
アマガエルくらいの大きさの小さなカエルが歩いていました。
誰だろうと思ってよく見てみると、
どうやらアズマヒキガエルの幼体のようです。
はじめて見ました!
この時期にこのサイズということは、
毎年少しずつ大きくなるのだろうか。
少し先では立派なサイズの成体も見かけました。
はじめに桜の葉が落ちて、
次にナナカマドの葉が色づいてくる。
そんな風に季節が少しずつ進んでいきます。
(アクツ)
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