けんもりブログ
2013.09.21
KENMORI-BLOG
山の幸 秋の実り

大きな台風が過ぎて、本格的に秋が始まったのを感じる県民の森です。
森では、トチノキの実の落果が本格的にはじまっています。
運悪く頭に当たると、けっこう痛いので、トチノキの下を歩くときはご注意ください。

誰かが拾って並べたのでしょうか。
白いキノコのわきにトチノキの実が3つ。色づいたカエデも添えられていました。

ナツツバキの実も大きくなっていました。
同じ仲間なのに、ツバキ油を採るヤブツバキの実とは、似て似付きませんよね。
食べられる実ではないのですが、とてもきれいです♪

アキグミも、一部は赤く熟し始めています。
渋み成分のタンニンを含んでいるので渋い、と言われていますが、タンニンは皮の表面の白い斑点に含まれるとも聞きます。
ためしに皮を剥いて食べたことがありますが、確かに実の中心部は渋みを感じませんでした。

1週間前になりますが、ヤマボウシの実も真っ赤に熟しはじめました。
春の白い花も華やかですが、実も真っ赤で美しいです。
なんだかホヤとかカイメンとか、海の生物のようなデザインで面白いですね。
ねっとりとした甘みがあり、人間はじめ、山の生き物たちに大人気の木の実です。
周りでは、食べにきたスズメバチ達の羽音で空気がうんうん唸っていました。

少し標高の高いところでは、以前にご紹介したサンカクヅルも、真っ黒に熟していました。
こうやって見ると、たしかにブドウの仲間っぽい風情ですね。
一粒食べてみると、意外に酸っぱくなくて甘味が強く、びっくり(笑)
ヤマブドウのような酸味と、ちょっとしたえぐ味を想像していたのですが…
今年の高原山は、堅果も液果も、木の実が豊作なように見えます。
山の動物たちもたっぷり食べて、今年の冬は安心して迎えられるとよいですね。
(遠山)