けんもりブログ
2015.05.11
KENMORI-BLOG
ブナの樹の下で

県民の森もツツジのシーズンが早々とはじまり、毎日、新緑を楽しむ方々がいらしています。
宮川のヤマツツジも、終盤ですね。いまは第二展望台のツツジ園が、ピーク。
季節が山を駆け上っております。
さてさて、この季節は宮川を歩いていると、いろんなものを拾います。

流れに溜まる、なにやらポアポアした毛玉みたいなモノたち。

岩の上にも。

実はこれ、ブナ類(ブナかイヌブナ)の雄花なんです。
宮川にはイヌブナやブナが多く生えているので、流れのそこかしこにふわふわと散りかかっています。
そして、このブナ類の花、動物たちも大好き。
ツキノワグマも好きなようで、花ばかりが入った糞も落ちています。

これはムササビが食べた後に捨てた、ブナの小枝なのですが…

よく見ると、雌花(果実のもと)は残して、雄花だけ食べています。
同じような小枝が、近くにもバラバラと…
雌花のほうがカロリーが高いように思えるのですが、このムササビにとって、雄花にはなにか魅力的な要素があるのでしょうか?

こちらは、風で落ちてきたブナの雌花…というより、もう「若い実」と云ってよいですね。

殻斗の先がひらいていて、中の三角錐のドングリが見えています。
熟す前は、結合部は癒着していると思っていたのですが、熟す前から裂けているのですね~
ちょっとした発見でした!
あと、こちらも強風の翌日に拾ったもの。

野菜のようですが…さーてなんでしょう?

剥いてみると、白い中身が…

じゃん!こちらが答えです~
ホオノキの蕾。
とても香りが強く、展示室いっぱいに甘酸っぱい香りが漂っています。
これらブナの青い実とホオノキの蕾は、しばらく森林展示館で展示していますので、ぜひ見にきてください~
さーて、今度の台風のあとは、なにが拾えるかな?
(遠山)









