けんもりブログ

2013.11.27

KENMORI-BLOG

【報告】ミツモチ山登山

先週末は、プライベートガイドのモニタリングツアーとして、お客様をお連れしてミツモチ山に登ってまいりました。 


ご協力いただいたのは、県内在住のママ&お子さん連れのお2組。 
コースは、いつもの<森の集い>と同じ、育樹祭会場発着で西コース登り/東コース下りのルートです。 

 
西コースは、山頂までの標高差500mほどをほぼ直登です。 
これまた<森の集い>と同じペースで、大きな休憩2回+自然解説で立ち止まるのをチョコチョコはさみながら、のんびり登りました。 

出発から30分足らず、すでに小さいお子さんからは「着くのまーだ~~~?」という声が(^_^;) 
がんばってね!先は長いよ! 

 
木の洞を、なにかいないかと覗くお嬢ちゃん♪ 
残念ながらこの洞には何も入っていませんでしたが、周りのブナの幹には、リスやムササビのものと思われる爪痕がけっこう残っていました。 
標高900m程のブナ林に入ると、いろいろと観察できる動物の痕跡も出てきます。 

なにか興味を持てるものが見つかると、テンションも上がって、足も軽くなるのが子供さんの素直なところ(笑) 

ちなみにこの付近は、クマ棚(ツキノワグマが樹上で採食した跡)もよく見られるのですが、今年は台風被害で枝折れが激しいので、どれがそれかわからない状態でした。 
今年は見てもらえず残念ですが、来年に期待したいと思います。 

 
ご存知のように、この付近はブナの巨木が多く生えています。 
ママさんのお一人が、急にこの樹がイイネと近づき、パシャリ。 
「樹からなんだか話しかけられた気がした。」だそうです(*^_^*) 

 
2時間ほどで山頂。お昼ご飯に。 
たくさん歩いたから、おにぎりが美味しい! 

今回ご参加いただいたお子さんで、小学一年生の女の子がいらっしゃいましたが、到着後もさほど疲れた様子もなく、元気に歩き回っていました。 
高学年の男の子は、何も言わず余裕でスイスイ登っていました。 
子供さんにもそんなにきつくない登りです。 

さて下山は、東コースです。 
 
山頂からしばらくはススキ・ササ原なので、山麓のパノラマを観ながら降りていきます。

左は那須連山、那須野ヶ原、遠くに八溝山地。
右は塩谷から矢板市街地、遠くに羽黒山、さらに遠くに筑波山と関東平野。 
 
帰りはゆるい傾斜をひたすら歩きます。 
子供さんたちは元気にたったか降りていき、案内員は追いかけるのがたいへんでした(笑) 

東コースは、春はカタクリなど草花、夏~秋はカエデ類やナツツバキなど、植物の観察できるものが多くあります。 
 
ツルウメモドキが信じられないぐらいたわわに実っていました。
まさに樹幹を埋め尽くすような光景が、あちこちで見られました。 
今年はホント、木の実類が豊作ですね。 
 
最後は、「ミツモチの美味しい水」で休憩。 


休憩と自然観察ふくむ全行程で、およそ5時間強の登山でした。
おつかれさまです! 

今回の行程では、おかげさまで、今後のガイドプログラムの参考になるようなことがたくさん得られました。 
ご参加の皆様、ありがとうございました♪♪♪ 


(遠山) 

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県民の森では、自然にふれ、その恵みを感じていただくために、様々な体験プログラムをご提供しています。
専属インタープリターの自然解説とともに森を歩く、団体様向けのガイドプログラムもご準備しておりますので、気軽にお問い合わせください。
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(使われている画像は、参加者ご本人の承諾をいただいて使用させていただいております。 無断での転載・複製を禁じます。)

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