けんもりブログ

2015.07.04

KENMORI-BLOG

木の実 草の実 梅雨編

梅雨も深まる県民の森、いろいろな植物の果実も実をつけはじめています。

マタタビも、いつのまにか実になっていました。
これはまだ青い実。もっと太くなります。


ちなみに、花はこちら。
同じ仲間のサルナシやキウィフルーツそっくりですね。サルナシよりちょっと大きめで、良い香りがします。


クリの花も咲いています。
クリの花といえば、白くて長い紐状の雄花を思い浮かべますが、画像の中心にある丸っこいイガイガした雌花もついています。
そう、これが受粉すると、大きくなって栗のイガになるんですよ~(^_^ ) 

 
今はまだ、柔らかくてさわっても痛くありません(笑)

藪には、真っ赤なニガイチゴの実。
実によっては、苦いものがあり、この名があります。


こちらはクマイチゴ。
同じ時期に同じような環境で実を付けるので、ニガイチゴと混同されやすい種類です。
違いは、実を作っている小さな粒々をよーく見ると、とがっていて涙滴型。
真ん丸の粒々が集まったニガイチゴと見分けがつきます。
ちなみにこちらは、苦くありません。


モミジイチゴの実は、もうほぼ終了。
また来年~


ふと足元を見ると、ブナの青い実がバラバラと落ちていました。

殻斗が4裂して、中には三角錐の実が2つ。これが基本。
ネズミからムササビ、サル、ツキノワグマなど、森の動物たちが大好きな実です。
小さいころによく食べた、という人もいますね。


それがなんで、熟さずに青いうちに落ちているかというと、ブナヒメシンクイムシという昆虫が卵を産んで、その幼虫が食べた跡だからだそうです。
なので、実をよく見てみると、幼虫が出てきた穴が…

イヌブナも、青い実をゆらしています。

殻斗に三角錐の実が2つなのは、ブナと同じなのですが、こちらは柄がとても長い。
あと、最初から実が殻斗から突き出していますね~
森の豊かな恵みは、動物たちに残しておいて、我々はその美しさを堪能することにします♪
(遠山)

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