けんもりブログ
2016.02.29
KENMORI-BLOG
動物たちの息づかい
暖かい日が続きますね。
ふもとでは、紅梅が綺麗に咲いています。
水も大気も、日々ぬるんでいくのが感じられます。
沢からカワガラスのジッジッという声が盛んに聞こえます。
流れの中に立っていても、冷たさで足が痛くなるまで時間がかかるようになりました。
まもなく冬の終わりです。
冬は、獣たちの残した生活の痕を見つけやすいので、暖かい日は外を歩くに限ります。
アスファルトにバラバラとコナラの小枝…
こちらのブログでもたびたびご紹介していますが、ムササビの食痕です。
こちらは糞。
直径5㎜ほど。
ほぼ球体の、コロッとしたウンチです。
刃物のような鋭利な前歯で、スパッと噛み切った切口。
こうやって手に持ちやすいサイズに噛み切って、手に持ってムシャムシャ・ポイしたあとが、わんさかと食事した樹の下に落ちています。
春ならばブナの花、若葉、秋は青いドングリなどと、季節によって変わりますが、今は冬芽を食べる季節。
ちなみに↑は保護個体のお食事の様子。
よく見ると、どの枝も冬芽は数個食べただけで捨てられています。
そういえばドングリの食痕も、一口齧ってポイでしたね。
どうしてこんなモッタナイ食べ方をするのか気になったので、救護個体をじっくり観察してみましたら、「捨てる」というより「ウッカリ取り落とす」といった感じの動きでした。
樹木の葉が主食なので、いくらでもあるから執着しないのかもしれないな、とか考えてみましたが、真相はいかに…?
さてさて、お次は獣の物らしき糞をはっけん!
太さ1㎝ほどの小さな細長い糞です。
場所と形状から、テンかイタチでしょうか?
で、よーく見ると、長い柔らかそうな獣の毛が入っていました!
最初、シカかな?とも思いましたが、ずっと細くしなやかです。
さらに、崩してみると骨片がたくさん出てきました!
なにか手足の関節部分でしょうか?
案内人の指の爪(幅1㎝)と比べてみても、小さいのが解ります。
毛足の長さ、骨の小ささからすると、食べられたのはリスかムササビの赤ちゃんサイズでしょうか。
なにがあったのか想像するとドキドキしますね~
(遠山)