けんもりブログ
2016.06.17
KENMORI-BLOG
モリアオガエルの季節です
県民の森はツツジのシーズンも一段落し、コアジサイ咲く梅雨の森となりました。
今年は降雪も、春先の雨も少なく、宮川からしばしば流れが消えましたが、ここのところの雨で徐々に水が戻りつつあります。
今日の巡回ではひさびさに流れに入り、パシャパシャと遊…いや沢水の冷たさを確認してまいりましたよ。
はー、天然のクーラーですね~
そんな中、今年はあまりご報告を密にしていませんでしたが、すでにモリアオガエルの産卵シーズンも始まっております!( ✧Д✧)
案内人2号、ウキウキの季節です~
5/6に、森林展示館の池にプカーと浮いている雄を発見。
今年の初認でした。
その一週間後に、卵塊も初認。
こちらはうちでは珍しい、体に褐色の斑のある個体。
県民の森では、下の画像のような緑一色で斑の無い個体が多く、ほぼ葉の色と変わらず、なかなか見つけにくいです。
そういう個体は、よく似たシュレーゲルアオガエルとは、大きさと目の色で見分けます。
●モリアオガエル= 眼が赤味がかる、体が大きい
●シュレーゲルアオガエル= 眼は金色、体はモリアオより小さめ
といったところなのですが、微妙な判断の付きにくい特徴の個体もたまにいて、なかなかに悩ましい…
さて、モリアオガエルといえば、木の枝に綿アメみたいなふわふわの卵塊を産みつけることで有名ですよね。
例年より数は少なめですが、今年も池周辺の葉陰にこうやってぶら下がっています。
たまに、木ではなく水面に近い岩にも産卵。
シュレーゲルアオガエルのほうはこんな産み付け方のほうが主流ですが、これもモリアオのほうが塊が大きく、あとシュレーゲルは半ば何かに埋まったような感じで産み付けられるので、そこでも見分けがつきます。
産卵活動は夜間が主なのですが、これからピークに入ると、昼間でも一匹のメスに複数のオスがしがみついて、ワッサワッサとさかんにやっている様子が観られそうです。(産卵行動の様子はこちら)
今だけの面白い行動なので、ぜひ見にきてください♪