けんもりブログ

2016.09.04

KENMORI-BLOG

二百十日と秋風散歩

先日、二百十日を過ぎた季節の変わり目、このところ荒れた空模様が続いていました。

そのせいもあって五条の滝の水量はいまだ健在。

宮川沿いを歩くと、季節がゆるやかに移っていることがよく分かります。

9月に入ってレンゲショウマはほぼ終了、キバナアキギリも花が落ちた姿を見かけるようになってきました。

夏の花や虫たちが姿を消してくると、足もとにひっそりと咲いていたキツネノマゴやヤマクルマバナ、イヌトウバナたちにも目が止まったりします。

アキノギンリョウソウもピークを過ぎた感じでしょうか。

アキノキリンソウの黄色が徐々に目だってきました。

まだ蕾の多いノハラアザミでコチャバネセセリが吸蜜。

こちらではもふもふのクロマルハナバチ。

クワガタやカブトムシの姿も少し前から見なくなりました。

ヌルデを見上げると五倍子が目立ってます。

ミズヒキの小さな花が紅白に咲いていました。

キラキラしたのが飛んできたので叩き落とすと妖艶に輝くオオセンチコガネ。

ハイイロチョッキリが落としたコナラ小枝(ドングリ付)が一面に。

こちらのエリアではエゴの実の果皮が落ちていました。

ヤマガラたちの食事の跡でしょうか。

遊歩道を何かが横切ったので確かめてみると小さなアズマヒキガエル!

上陸したときは小指の爪くらいの大きさだったのですが、もうこんなに大きくなったのだね!

(注)大きさの比較のために手に載せましたが、ヒキガエルは毒を分泌することがあるのでできるだけ触らないようにしましょう。もし触ったら必ず手を洗ってください。

個人的に待ちかねていたレイジンソウたちが咲きはじめました。

花柄や頂萼片に曲がった毛があるので、正確にはアズマレイジンソウです。

少し足を伸ばして赤滝方面。なかなか水量が多いです。

(注)台風等で構内林道が荒れている場合がありますので、林道赤滝線は北側の湯沢橋から入られることをおすすめします。

赤滝手前のキツリフネの群落。まさに今が見頃です。

キツリフネは距が下に曲がっているだけのものが多く、全体が清々しい雰囲気。

構内ところどころでみられるツリフネソウは、距がくるくるしていて、色や質感がなにやら艶かしい雰囲気。

—–

日に日に秋の気配が濃くなっている。

県民の森は今、そんな季節です。
 
(アクツ)

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