けんもりブログ
2016.09.09
KENMORI-BLOG
チョッキリさん
白露も過ぎ、日々過ごしやすさを感じる県民の森です。
今日9/9は「重陽の節句」。
別名、「菊の節句」とも呼ばれていますね。
空気も爽やか。
美しいタマゴタケの一群。
こずえを見上げれば、コナラやミズナラなど、堅果類の青い実。
そして、この季節に森でよく見かけるのが、地面にバラバラと落ちた枝付きのドングリ…
青々とした葉のついた枝に、数個のドングリがついています。
何かで真横に切られたような、枝の切り口。
風かなにかで千切れた感じでもなく、またムササビの噛み切ったあとは斜めだし、いったい誰の仕業でしょう?
そして、どのドングリにも、殻斗(ぼうし)のふち近くに小さな穴が…
実はこれ、ハイイロチョッキリという、昆虫の産卵痕なのです。
穴を開けて卵を産み付けたあと、枝ごと噛み切って落とす、という習性があるそうです。
甲虫の仲間で、小さくてなかなかに可愛いのですが、野外で成虫に出会えたことはありません。
会ってみたいなー
(遠山)