けんもりブログ
2014.01.09
KENMORI-BLOG
シダーローズ
年明けに森林展示館近くを散策していたら、シダーローズがばらばらと落ちていました。
花のように見えますが、実はこれ木の実なのです。
正確には、ヒマラヤスギ(ヒマラヤシーダー)という松の仲間の球果。
ようするに松かさ=松ぼっくりですね。
薔薇の花そっくりのシーダーの実、ということで「シダーローズ」と呼ばれ、クラフトやリース作りでは人気の木の実です。
花弁のように見えるのは、鱗片(りんぺん)という部分で、この間に種子がはさまっています。
森林展示館受付にも置いているのでお客様からよく質問されるのですが、上記の事を説明すると「え?これが松ぼっくり?」とびっくりされます(*^_^*)
また必ず、そのあとに「こんなのが樹の上に生っているの!?」と質問が続くのですが、いえいえ、そうではないのですよ。

じゃん!
こちらが枝に生っているときの状態です。
鱗片が開きかけていますね。
細長い球形で、これだと松ぼっくりっぽいですよね~

この球体の下のほうから、鱗片が反り返り、パラパラと落ちていきます。
鱗片が落ちると同時に、間に挟まった種子もはらはら落ちます。

そして、最後に先端の部分が塊のまま落ちて、シダーローズの出来上がり。
このままだと、さらに鱗片が剥がれ落ちて崩れてしまうので、飾りたいときは裏から木工用ボンドで補強しておくと良いでしょう。
ちなみに、ヒマラヤスギはもとから日本には自生していない樹なので、公園や街路樹に園芸種として多く植えられています。
栃木県内にもけっこう植えられていますので、探して見るのも楽しいですね♪
(遠山)