けんもりブログ
2016.11.06
KENMORI-BLOG
色濃き花々の晩秋
ここのところよく晴れた日が続きますね。
その反面、朝の空気は日に日にひんやりしてきました。
冷え込みのおかげで、ようやく遅れていた高原山の紅葉シーズンも始まりました。
先日もお伝えしましたが、キャンプ場周辺の道路沿いや山の神周辺も、カエデ類が美しく色づき始めています。
メグスリノキの、夢見るような濃い桃色。
濃いえんじ色がシックな、オヤマボクチ。
「ボクチ」は「火口(ほくち)」で、昔はこの葉裏の毛を、火をおこす時に使ったそうです。
ムラサキシキブの濃い紫。
ノササゲも、さやがはじけて、濃紺の豆が揺れています。
さやはこれまた濃い紫。
なんともいえぬ色合わせの実です。
センブリの、星のような可愛い花もまだまだ花期です。
構内の日当たりのよい場所で、良く見かけます。
そしてリンドウ。
こちらも終盤ではありますが、まだまだ遊歩道で、道路沿いで楽しむことができます。
宮沢賢治が好きで、彼の童話や詩にはよく名が出てくる花ですね。
濃い青~紫と株により色の変化が大きいリンドウですが、よく見ると、花弁に白い斑点が無数についています。
まるで星の散りばめられた夜空のようです。
花の中は不思議な紋様がならび、まるで幾何学文様で埋められたモスクの天井を見上げているようです。
あれ?蟻んコがなんかしてる…
明日11/7は二十四節気の「立冬(りっとう)」。
暦の上では冬となりますが、晩秋の森は鮮やかな濃い色で満たされています。
(遠山)