けんもりブログ
2017.01.26
KENMORI-BLOG
冬の楽しみ アニマルトラッキング
大寒も過ぎ、厳冬期に入った県民の森です。
高原山も、山頂部はすっかり雪かぶり。
宮川の遊歩道も、雪の下です。
静かに流れる沢に、カワガラスやツグミの声が響きます。
昨日、ひさびさに構内のムササビ穴を見に行ってみたら、顔を出口に向けて寝ていました。
眼は半分開いていますが、こっくりこっくりしています(*^_^*)
構内には幾つか巣穴が確認されていますが、運が良ければこんなシーンに出会えるかもしれません。
探してみて下さい。
ふと、雪の上を見ると、小鳥の足跡が残っていました。
足を交互に出して、チョコチョコと動き回っていたのが分かります。
雪の上に餌でも探していたのかな?
一直線に続くキツネの足跡。
左右の足跡の間隔が狭く(内また?)前足と後足も重なるので、ほとんど一本の線の上に並んでいるよう。
こちらはハクビシンの前足のものと思われる足跡。
肉球が丸っこくて梅の花みたいなところが、猫の足跡そっくりですが、こちらは5本指。
(ネコ、イヌ、タヌキなどは4本指)
こちらはノウサギ。
大きくて長い方が後足ですが、肉球がはっきり残っていますね。
こちらは、前足と後足の間隔が広く、大きく跳躍していたのが判ります。
なにかにおびえて、逃げていたのでしょうか?
さて、ここで問題。
どんな風に歩けば、こんな配置に足跡がつくのでしょーか!(゚∀゚)
答えはこちら!
前足を順番についた後に、後ろ足が横並びに付きます。
図解するとこんな感じです。(既出画像)
キツネ足跡の写真の主は、ウサギの足跡をたどるように残っていました。
こんなふうに実際に姿を見られなくても、動物たちが森で生きている様子を知ることができるのが「アニマルトラッキング」。
「アニマル(動物)+トラッキング(追跡する)」
生活の痕跡(足痕やふん、食べた痕など)を追跡し、動物がどんな行動をしたかを分析する方法です。
特に冬は、雪の上に動物たちがいろいろな痕を残しっていって、アニマルトラッキングにはうってつけの季節です。
夜に雪が降って、明け方に晴れた日なんかが良いですよ。
冬には冬の楽しみ、森に来てみて下さい。
(遠山)
<ご注意>遊歩道では岩の裂け目や、凍結した上に薄雪がかぶって見えなくなっている場所も多いので、散策の際は転倒などしないよう足元に十分お気をつけ下さい。