けんもりブログ
2017.07.12
KENMORI-BLOG
小暑のけんもり散策
暦は「小暑」に入り、
連日の暑さに少しずつ体が慣れてきた感じでしょうか。
ニイニイゼミの電子的な声。ときおり変調するのがポイント。
日暮れには彼岸から聞こえてくるようなヒグラシの声。
ひねもす続く蝉の声が、県民の森にも夏が訪れたことを知らせてくれています。
展示館前でルリシジミが給水していました。
このまま展示館周辺をゆっくり歩いてみましょう。
フモトスミレの夏葉。
大きくて立派になりました。
閉鎖花の種子が実って、こぼれてます。
カタバミもいよいよ実が出来てきました。
ツユクサの目が覚めるようなブルー。
道端にイヌガラシの花や
ハキダメギクの花。
ハキダメギクの種もよく見るとかわいい。
ふとみると岩の隙間にコマダラウスバカゲロウの幼虫を発見!
ハングした岩の地衣類に潜むアリジゴク。
ガッっと大あごを開いたまま身じろぎもせずに獲物を待っています。
この写真を見て気づきましたが、
下にももう1匹いますねー(^^;
カラマツの下には無数のエビフライが落ちていました。
誰の食べた跡かな。リスかな。ムササビかな。
そういえば今朝、寺山ダム湖畔で目の前でリスが道路を横切るのを目撃しました。
小さな小さなミツバの花。
ニガイチゴの実は目に鮮やか。
ついつい摘んで頬張ってしまいますが、
やっぱりモミジイチゴの方が甘くておいしいですね~
開花したヤマアジサイにヨツスジハナカミキリ。
もふもふのヒメキマダラセセリ。
小さいながらも弾丸のように飛ぶよ。
キブシの実。
イヌトウバナの花。
葉上にいるのはサクラコガネでしょうか。
森の中では緑のキラキラ光沢が保護色になります。
レンゲショウマのまんまるつぼみ。
金平糖のようなキツネノボタンの実。
ヤンマ類のヤゴの大きな抜け殻。
この森のどこかで堂々と滑空しているのだろうね。
ウスアカオトシブミ。
見ていると視線に気づいて、そそくさと葉裏に隠れてしまった。
オカトラノオが咲きはじめました。
しっぽ状になびく蕾の感じがなんともいえない。
マツカゼソウ。
まるで木漏れ日があたってるような葉っぱのグラデーションが目を引きます。
マムシグサの実。
これからカラフルに熟していきます。
腐生ランのオニノヤガラにも出会えました!
壺状の花。
こちらはツチアケビ。
肉厚な花が順次開花中です。
オニノヤガラ、ツチアケビともナラタケの共生菌に寄生しているのだそう。
展示館前の芝地には同じくラン科のネジバナが風に揺れていました。
人にとっては厄介な、暑くて雨がよく降るこの季節ですが、
森や林縁や草地や沢沿いには、生きものたちの興味深い営みがあふれています。
夏の県民の森にぜひ!
おいでの際は熱中症対策、害虫対策などをお忘れなく。
(アクツ)