けんもりブログ
2015.09.03
KENMORI-BLOG
いつのまにか秋の花に

厳しい残暑になるかと思っていたこの夏の終わりですが、関東圏では拍子抜けしたように涼しい9月の入りとなりました。
この涼しさをもたらした気象が、各地で災害を引き起こしているとたびたび報道で目にするこの頃ですが、この後も大きな災害とならないことを祈るばかりです。
さて県民の森といえば、9月の声を聞いたとたん、秋の花が次々と咲きはじめています。
9/1は周辺で、ツルリンドウの開花初認。
細いつる状の茎で他の草に巻き付いたり、匍匐したりするリンドウの仲間です。
よく見るリンドウより、少し色が淡く、はかなげな風情の花ですね。
キク科の花も、増えています。
秋のキク科は、白~薄紫のいわゆる「野菊」と呼ばれる花が多いですね。
アザミの仲間も。
ノハラアザミに、セセリチョウの仲間が蜜を吸いにきていました。
気づけば、センブリの蕾もふくらんできています。
ツリフネソウも最盛期。
花は初夏から咲いているのですが、県森での本格的な花期は、晩夏~秋の花です。
細い花柄で、赤い花がプランとぶら下がっている様子が、まるで金魚のおもちゃのようで何とも可愛らしい。
ちなみに名前の由来は、花器の「吊舟」にその様子が似ているからだそうです。
「釣舟」ではないんですね~
花のおしりの距(きょ)がくるっと巻いているのも、面白いのです。
つぼみ(手前)もちゃんと巻いていますね(笑)
どうしてこんな形なのか、詳しくはまた今度、同じ仲間のキツリフネとともにお話ししようと思います。
(遠山)
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