けんもりブログ
2016.01.06
KENMORI-BLOG
赤い実 黄の実 冬の彩り
明けましておめでとうございます!
本年も、県民の森をよろしくお願い申し上げます。
さてさて、年も明け本日は二十四節気での「小寒(しょうかん)」です。
冬も本番ですね。
といっても、森に何の彩りもないわけではなく、見上げる梢には青空と緑の常緑のボールが…
はい、ヤドリギです。
真珠のような白い実が、たわわに生っております。
「寄生木(やどりぎ)」の名のように、他の樹木に寄生し栄養を分けてもらって生きている樹木です。
これは、ナナカマドの樹から芽を出した株。
といっても、ごらんのように葉緑素を持っているので、完全な寄生でなく「半寄生」と呼ばれる生態の灌木だそうです。
葉が厚く、枝も規則正しい対生で、なんだか海藻みたいに見えますね~
実は、ブドウのような透明感のある液果。
これを野鳥たちに食べさせて、消化されなかった種を糞とともに高い木の枝に撒いてもらう、というのがこの木の繁殖戦略だそうです。
実をつぶしてみると、このように中身はとても粘りがあり、果汁もネパーッとくっついてよく伸びます。
枝に糞がついたときも、この粘り成分で種が容易に剥がれ落ちないようになっているそうです。
ちなみに、こちらは赤い実のなる品種「アカミノヤドリギ」。
黄色と赤が両方落ちていたので、並べてみました(*^_^*)
県民の森では、両方が観られます。
ところで、ヤドリギには、クリスマスに関するとても素敵な言い伝えがあり、現在もその時期はオーナメントなどで飾られているそうです。
知りたい方は、ぜひ「ヤドリギ Kissing Ball」でWeb検索してみてください。
では2016年も、皆さまに自然を楽しんでいただけるよう様々な企画をご準備しておりますので、ぜひ県民の森に遊びにおいでくださいませ!
(遠山)