けんもりブログ

2013.05.20

KENMORI-BLOG

ブナの巨木林 ミツモチ山・西コース

 

本日は、5/26<森の集い>「新緑のミツモチに登ろう(登山)」の下見のため、ミツモチに登ってまいりました。

 
下見は、当日と同じ登り=西コース・下り=東コースをとりました。 
西コースは、林道尚仁沢線からスギ・ヒノキ植林にはいり、広葉樹林をとおって国有林との境界に沿っていくルートです。 
 

標高850付近で、針葉樹の植林地から、ブナ・ミズナラ・リョウブ・ツツジなどを主とした広葉樹林に入ります。 
この林のブナは直径60cm以上のものが多く、まさに「巨木林」といった様相なのです。 
林の中に、ヤマツツジがポツポツ。
今回はインタープリターだけでなく、他のスタッフも研修のため一緒に登りましたよー 
冬の間にちょっと山登りをナマケ気味だったインタープリターを尻目に、ずんずん登る若手スタッフ…
 
標高950~1200mのあいだは、ブナやミズナラの巨木の下層を、ゴヨウツツジ、トウゴクミツバツツジなどツツジ類群落が埋めている、といった雰囲気です。 
霧も出てきたので、なかなか幻想的な風景になりました。
ブナの「実生(みしょう=種から発芽した芽)」はっけん!
ブナ一年生! 
これ目当て、ずっと地面を見ながら歩いていたんですよ~♪ 
三角形の双葉のうえに、本葉が出ていました。こんな小さいのに、ちゃんとブナの葉の特徴をそろえていますね~かわいい~♪
そして、かなり珍しい素敵なものはっけん! 
ブナの葉に、ピンク色でモケモケした丸い物体が…わーかわいい~
正体は「ブナハアカゲタマフシ」というブナやイヌブナの葉にできる「虫えい(ちゅうえい)」の一種です。 
「虫瘤(むしこぶ)」とも呼ばれますね。
 
 虫えいとは、虫が植物体に卵を産んで、幼虫が過ごしやすいように体を作りかえさせたもの。 
色々な種類があるのですが、このブナハアカゲタマフシはとても人気のある虫えいなんです!
 
 
このルートは5月上旬だと、アカヤシオが山腹を桃色一色に彩るので、来年はぜひ登ってみてください。 
 
 さてさて、ミツモチ下見はまだ続きます!
 
 
 (遠山)

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