けんもりブログ

2013.05.25

KENMORI-BLOG

丸くて小さくて毛が生えて…

ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、栃木県では怪我をした生き物、いわゆる傷病野生鳥獣の救護を行っています。 


県民の森にはそれらの飼養施設があり、野生復帰へ向けた飼育を行っています。 
治療を受けた後のリハビリ施設みたいなものですね。 
 
 先日、そのなかのある生き物のお世話をしました。 
夜行性なので、いつもは敷きワラ代わりのチップの中にもぐりこんで眠っているのですが、この日はチップの取り換えをしたため、姿を激写できることに♪  
 
 
どーこにいるのだー? 
と、チップをホリホリしていくと、ヒクヒク動く桃色の鼻先が! 
 
でもすぐに「なんですか?私は眠いんですよ?」とばかりに、くるんとまた丸まってしまいました。(矢印部分)
いやー起こしましたか?ごめんなさいね~ 
ちょいとチップ換えたいんで巣箱に入っといてくれますか? 
 

お尻あたりをつんつんすると、それまで寝ぼけマナコだったのが、次の瞬間「しゅだっ!」とばかりに飛び出してきました。 
 
 
見てる間に、すたたたたーっと巣箱の中へ。 
おかげで画像がブレブレです…でも元気そうでよかった♪ 
 
もぐりこんでいた穴(矢印部分)がぽっかりあいていて、なんだか笑えますね(笑)
 
そう、ハムスターのように見えますが、ふさふさしっぽに背中の黒い筋でおなじみ、森のアイドル「ヤマネ」でした。 
じつは県民の森にもそれなりの頭数が生息しているらしいです。 
本人?に会えることはめったにないですが、森の中でねぐらのあとがよく見つかりますよ。
 
ちなみにこのヤマネさんは、昨日無事、保護された地域にて放獣されました。 
強く生きるんだよー
 
なお、飼育中の傷病鳥獣は、治療の後に野生復帰を目指してリハビリしている、いうなれば「入院中の患者さん」みたいなものです。 
生態展示のような公開はしておりませんので、ご了承ください。
(画像は県担当者の許可をいただいて掲載しております)
 
(遠山)
 
<傷病鳥獣の受け入れについて> 
原則として、人間側の原因によってケガや病気になってしまった野生鳥獣を対象としています。 
また、県民の森に保護飼養施設はありますが、受け入れ窓口は県の環境森林事務所もしくは森林管理事務所であり、県民の森管理事務所で直接受け入れは行っておりません。 
傷病鳥獣を見つけてしまった、保護された場合は、こちらの栃木県HPをご参考の上、リンク先に記載の連絡先(栃木県施設の窓口)にお問い合わせください。

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