けんもりブログ
2013.06.11
KENMORI-BLOG
夏、遠からじ
高原山のふもとの麦畑も金色に実り、麦秋(ばくしゅう)を迎えています。
「本当に梅雨入りしたの?」と思わせるような晴れた日が続いていますが、森に入ればそれなりに、空気がしっとりしてきたのを感じられます。
ごらんのように、宮川渓谷も上空が木々の葉でふさがれ、すっかり薄暗くなりました。
ハクウンボクが咲いていました。
このように白い花がならんで咲いているのを、白雲がたなびいているのに例え「白雲木」と呼んだのが名の由来だとか。
こうやって枝に咲いているところを見ると、近い仲間のエゴノキと見分けがつくのですが、地面に散っているのだけを見ると、ほとんど見分けがつきません…
森の花もハクウンボクはじめ、白い樹の花が最盛をむかえています。
ざっと数え上げてみれば、ヤブデマリ、コゴメウツギ、エゴノキ、ウツギ、ガマズミ、ホオノキ、ミズキなど…ほんとうに白い花ばかりですね。
ヤブデマリの、アジサイのような花。
スイカズラ科で、ガマズミと近い仲間です。
苔に散るフジの花。
花期ももう終わりです。
県森の夏の花・ヤマユリがつぼみをつけはじめていました。
7月には、大輪の花をつけた株が、高原山のそこかしこで見ることができます。
夏至まであと2週間。
夏はそう遠くないのですね。
(遠山)