けんもりブログ
2013.06.17
KENMORI-BLOG
コアジサイが咲きました。
雨予報に期待しても、けっきょく曇りで一日が終わる日のつづく県民の森です。
湿度が高いと花の香りが遠くまで届くので、雨の森も好きなのですが…
もちろん、それより先に、生き物たちの事も心配ですね。
例年ならば緑の天幕の中を歩いているような宮川渓谷も、心なしか明るい雰囲気。
それでも花々は、梅雨らしい種類が咲いています。
季節は着実にすすんでいるのですね。
ガマズミが咲き始めました。
エゴノキがの落花が本格化し、道路や林道がまっ白なじゅうたんのようです。
ゴヨウツツジの葉の上にも。
クモの巣にひっかかったみたいですね。
クモの巣にひっかかったみたいですね。
花色が傷まないまま散るので、こうして別の木に散りかかると、まるで違う花のようです。
(5枚輪生の葉はゴヨウツツジです)
サルナシ(コクワ)の花も満開です。
花の中心に見える、先に白い糸状のものがついた緑のたわら型が雌しべ。
受粉すればこれがふくらんで、近い仲間のキウィフルーツとそっくりの実になります。
山の動物たちも人間も、甘酸っぱいこの実が大好きです。
ちなみにこちらは両性花といって、雄しべと雌しべがそろっている花。
そしてこちらが、雄しべしかない雄花。
よく見ると、雌しべがありませんよね。
サルナシは実のなる株とならない株がありますが、じつは上記の両性花の咲く雌株にしか、実はなりません。
雄株には雄花しか咲かないんですね。
そして、夏の花・コアジサイが咲き始めました。
うす暗い林のふち、すこし日が差し込むような環境で、大きな群落をつくります。
よく香る花で、高原山全体に群落があり、満開になれば山中が清々しい香りに包まれます。
花は淡い青紫、花柄は濃紫、なんともいえない可愛らしい花です。
これから7月いっぱいまで、その姿と香りを楽しむことができるでしょう。
(遠山)