けんもりブログ

2013.06.20

KENMORI-BLOG

カエル強化月間

 
 
こちらでもfacebookでもtwitterでも、なんだかもう毎日、カエルの事ばかり書いていて恐縮です。 
それもこの時期だけなので、どうぞお許しください。
 
そんな感じで、モリアオガエルの産卵行動が最盛期に入っています、県民の森です。 
 

本来は湿度の高い夜間に盛んなモリアオガエルの産卵行動ですが、今週に入ってからは雨の日も晴れの日も、午前も午後もあまり関係なく、観察することができるようになりました。
 (いちばん観察しやすいのは、雨の降る夜や、その翌朝ですが) 
 

メスを中心に、複数のオスがしがみついて、卵塊を泡立てるため足を一生懸命かいています。 
そう、この綿あめのような卵塊は、体液をメレンゲみたいに泡立てたものなのですよ。 
 
1~2日たつと、表面は乾いて麩菓子のようにカサカサになり、衝撃や乾燥から卵を守ってくれる殻になります。 
 

サルナシの葉陰でもゴソゴソ。 
広葉樹の葉の上だと、完全な保護色になってますね。 
でも枝が不自然にユサユサ揺れているので、どこで産卵しているかがわかります。 
 

それを狙って、花影にひそむヤマカガシ。 
 

岩の上でメスを呼ぶオス。 
 
 
枝の上にも。 
3匹いるのが見えますでしょうか。 
 

水面を見れば、産卵行動を終えたオスがぷかーり。 
疲れ切っているのでしょうか?死んだように動きません。 
 

よく見ればあちこちに、ぷかーりぷかり。
お疲れ様。 
 
 
さて室内に戻ろうか、と展示館裏口にきて、ふと融雪溝の上を見たら… 
 

ん?壁に不自然な緑色… 
 

ここでナニをしとるのかねキミタチは?(汗) 
こんなところにいても、お嫁さんはつかまんないよ?
そうです、6/18記事で案内員1号もお伝えしていましたが、最盛期に入ると水辺でない場所にも産卵したり、こうやってオスがメスを呼んでいたりするのをよく見かけます。 
水の反射光があれば、水辺と勘違いしてしまうんでしょうか?
 
とりあえず、この子たちも池にもどしておきました。
 
 
(遠山)

けんもりブログ - 最近の記事

2021
01/19

昆虫達の冬の過ごし方

1月20日は一年で最も寒さが厳しい「大寒」。 池も時折、凍ります。 木々はたくさ…

2020
05/11

カタバミ

  庭の片隅や道端でもよく見かけるカタバミ。 かわいいハート3つの葉はクローバー…

2020
04/30

タネの運び屋

  風も暖かくなって、地表ではアリがせわしく歩いているようになりました…

森