けんもりブログ
2013.06.29
KENMORI-BLOG
夏の白い花、ふたつ。
ここのところ、ようやく梅雨らしい長雨の日が続いています県民の森です。
森や生き物にとっては恵みの雨ですが、全国各地で自然災害のおこりやすい、悩ましい季節でもあります。
みなさまの地域では大丈夫でしょうか?
この休日に山へお出かけの皆様は、十分注意して行動してください。
森林展示館より少し標高の高いところでは、ヤマボウシが満開です。
同じ仲間のミズキよりは、少し花期が遅れて始まる印象があります。
なだれるように咲いています。
この花弁のような白いハンカチーフのようなものは総苞(そうほう)といって、花弁ではなく、がくが変化したものです。
ほんとうの花は、中心部にある薄萌黄色のつぶつぶの部分。
この画像のは、いくつか開花していますね。
そして、展示館周辺の標高500m付近では、ようやくナツツバキが咲き始めました。
国内に自生するツバキ科ではめずらしい、秋に紅葉する落葉広葉樹。
ふちにレースのはいった、白い花を咲かせます。
純白に見えますが、外側の花弁に、ほのかに紅や萌黄が差します。
別名「シャラ、シャラノキ(沙羅、沙羅の木)」とも呼びますが、お釈迦様が入滅されたときに周りで咲いていた「沙羅双樹(さらそうじゅ)」のシャラノキ(フタバガキ科)によく似ているので、そう呼ばれているそうです。
つぼみも、なにかの卵みたいで可愛いですね。
散るときは、ツバキの仲間らしく、花ごとボトリと落ちます。
昨日の雨でたくさん落ちていたので、拾い集めて盆に活けてみました。
ぷかぷかクルクル浮いて、なかなか可愛いですね♪
去年は花数が少なかったのですが、見れば今年はかなりつぼみがついている様子でした。
ナツツバキ好きの案内員2号としては、嬉しい限りです。
(遠山)