けんもりブログ

2013.07.21

KENMORI-BLOG

林の奥に咲く花

 

 
明後日7/23は二十四節気の「大暑(たいしょ)」というのに、今日もまた涼しく過ごしやすい一日でした。
 
そんななか、県民の森構内の林ではいま、ツチアケビとオニノヤガラが花期をむかえています。
 
 
【ツチアケビ】

ラン科の腐生植物で草丈50~100cm。 

葉はほとんど目立たず、草全体に葉緑素をもたず、根に共生させた菌子から栄養をとる「腐生植物(菌類従属栄養植物)」と呼ばれる生活スタイルの植物です。 
 
花のあとにたわわに実る、つやのある真っ赤な果実が、ソーセージのようにも見えるので有名ですよね。
 

花は直径20mmほど。朱色と黄色のツートーン。 
じつはよく見ると、いかにも蘭の仲間らしい可憐な花なのです。
 
黄色い唇弁が、なんだかふわふわしていて、揺り籠のようでかわいいですね。 
 
 
同じくラン科の腐生植物のオニノヤガラも咲いています。 
 
【オニノヤガラ】

草丈50~120cmほど。 

ツチアケビと同じように、葉はほとんど目立たず葉緑素もなし。 
土からひょいとまっすぐに茎だけが伸び、先の方に花をつけます。 
 

花のアップ。 
なんだかオタマジャクシの顔のよう(笑)
 
本来は、花色は薄茶色なのですが、品種によっては青みがかったものや白の株もあるそうです。 
今回確認できた株は、このように青みがかった花をつけていました。

 
日の当たるところで華やかに咲く花もよいですが、このように林の奥でひっそりと
咲く花もまた良いですね。
 
 
(遠山)

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