けんもりブログ

2013.08.15

KENMORI-BLOG

お盆ですね。

今日はお盆の中日、そして終戦記念日です。 


正午には甲子園球場でも、作新学院の選手たちがマウンドで黙とうをささげたのでしょうか。(勤務中なのでTV見れませんでした)  
 
 
県民の森も、ここ数日は夏らしい抜けるような青空が(午前中は)広がっています。
先日はちょっと、構内の南端・寺山ダムのあたりまで自然情報を収集しにいってまいりました。 
 
 

ママコナが群落でありました。 

シソ科にしては大きめの、ピンク色の可愛い花を咲かせます。

この2つの白い斑点を米粒にたとえて「飯子菜」と呼んだのが、名の由来らしいです。

 

ダム周辺では、クズの花が咲いていました。 

「秋の七草」のひとつで秋のイメージですが、8月の盛夏の時期から咲き始める花です。
香りも強い花で、あたりはグレープジュースのような甘酸っぱい匂いが立ち込めていました。 
 
香りに誘われてか、蜂の羽音もさかんにしています。 
 
 
花色も、気品のあるえんじ色に黄色のワンポイント。 
マメ科で、葉を見るとそっくりですが、大豆などに近い仲間。
 
繁殖力が旺盛な植物で、このような草地で地面を這ったり、他の高い木の樹冠をおおいつくすように広がったり、どこにでも広がっていきます。 
この特性は、砂地の緑化で砂の流出を防ぐためなどに利用され、海外にも移出された歴史がありますが、その地では外来種として大きな問題を広げているそうです。 
国際自然保護連合IUCNの「世界の侵略的外来種ワースト100」にも選ばれていますね。
 
本来ある場所でならば、ちょっと厄介だけれど、薬に使えたりもする、季節の美しい花でいられたのに。 
外来生物問題は深刻でもあり、また切ない問題でもあると感じます。 
 
 
(遠山)

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