けんもりブログ
2013.08.20
KENMORI-BLOG
残暑のなかの花たち

連日、全国から渇水や水害などのニュースが届いていますが、皆様の地方は大丈夫でしょうか?心よりお見舞い申し上げます。
お盆が過ぎましたが、宇都宮でもまだまだ35度近い真夏日が続いております。
森林展示館周辺では、お盆を過ぎたとたんに風が涼しくなり、ぐっと晩夏らしい雰囲気になりました。
秋分まであと一ヶ月、木漏れ日も初夏のころと比べると、まぶしさより重さを感じますね。

ナツハゼの実も、陽に照らされて熟し始めています。
日なたを歩くもの楽になったね、と思いながら道路を歩いていたら、見たことのない花をはっけん。

なんでしょう?
草丈70cmほどで、穂状に小さな桃色の花が咲いています。
ぱっと見、ショウマの仲間のように見えますが…

花をよく見ると、マメ科のようです。
調べてみたら、フジカンゾウという花でした。
ツルニンジンも咲いていました。

キキョウ科のつる植物。
高麗人参に似た根ができ、つる性なので「蔓人参」。
花径は3~4cmほどで、右上に見える緑のホオズキのようなものはつぼみです。

ちょっと失礼して、中を拝見。
風鈴のような面白い形ですよね。
別名ジイソブとも呼びますが、「お爺さんのそばかす」という意味だそうです。
もちろんバアソブ(お婆さんのそばかす)という植物もあり、こちらも近い仲間です。
ちなみに漢方生薬にもなり、韓国ではポピュラーな山菜で根をキムチにしたりするそうです。
(遠山)