けんもりブログ

2013.09.02

KENMORI-BLOG

ドングリの森

 


8月も終わり、県民の森キャンプ場の今年の営業は、いったん閉店となりました。 

キャンプ場は、標高700m付近のミズナラ、コナラを主とした森の中にあります。 
お客様のいなくなった森に、また自然のざわめきがもどってきました。 

 
先日、9/15<森の集い>ツリークライミングの下見で、講師の方とキャンプ場を歩かせていただきました。 
講師はツリークライミングジャパンのオフィシャルインストラクター森田弘行氏です。 
(当日はかなり楽しい体験会になりそうですよ♪ ご予約の皆さま、乞うご期待!) 

 
樹の上から、ザトウムシの仲間がこちらを見ていました。 

歩いていると、さかんに「ココン、コン」と青いドングリの落ちる音がしてきます。

 
たまに、枝に付いたまま落ちているものも… 

しかし、よく見ると枝の切り口がきれいで、自然に折れて落ちてきたたもののようには見えませんね。 
じつはこれ、チョッキリという甲虫の仲間が、ドングリのなかに卵を産んだあと、枝をかじり切って落としたもの。 
なので、ついているドングリの帽子(殻斗)をよく見れば、卵を産み付けた小さな穴が見つかります。 

この季節は、山でも街中の公園でも、よく落ちているのを見かけます。 

 
ただし、こういうのもありました。 
昨日のガイドハイクでみつけた、枝ごと道に落ちていたミズナラのドングリ。 

これも「チョッキリ(昆虫)の仲間が卵産んだあとかな?」と思って拾い上げてみたら、大きくかじられた跡が。 
枝の切り口も、見慣れた斜め切りです。 

ムササビの食べた後です。 
大きな門歯のあとが2本、ついていました。 

美味しくないのか、一口だけかじったものがけっこう落ちていました(笑) 

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県民の森では、グループや団体様向けに、インタープリターが森に同行しご案内する「ガイドプログラム」をご用意しています。
お気軽にお問い合わせください。

(遠山)

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