けんもりブログ
2013.05.29
KENMORI-BLOG
モリアオガエルの産卵が始まりました!
ここのところ、湿度の高いしっとりお天気が続いている県森です。
聞けば、本日、関東甲信地方でも梅雨入りしたとの発表があったとか。
そんななか、5/25に展示館下の池で、今年初のモリアオガエル卵塊が確認されました!
(5/25撮影)
5/15に成体の鳴き声を確認して以来、湿度の高い日には「コロコロコロ…」という木製のカスタネットのような声はしていたのですが、前日5/24に成体の動きが活発になっていたので今夜あたり産むかな?と思って翌朝によく探してみたら、ありました♪
メロンパンのようなクリーム色の塊が一つだけ、岸辺の草のなかに産み付けられています。
モリアオガエルといえば、水の上に張り出した樹の枝に卵を産むのが有名ですが、実はこうやって草にも産んだりします。
産卵行動は主に夜間~早朝にかけて活発に行われます。
(5/25撮影)
すぐ近くの水面には、オスの姿も。
黒い岩の近くにいたので、体色がやや黒ずんでいますね。
アマガエルなどと同じように、モリアオガエルも周りの環境に合わせて、少しなら体色を変化させることができるようです。
(5/27撮影)
こちらは葉の色に合わせて、あざやかな緑の保護色になっていますね。
この子が雄か雌かは判別できませんでしたが、昼間もこうやって葉の陰に隠れている姿が、よく観察されます。
ところで、よく似たシュレーゲルアオガエルとの見分け方では
「虹彩(瞳の中の瞳孔をとりまく部分)が赤みがかっているとモリアオ、金色なのはシュレーゲル」
とよく言われますが、この画像のモリアオガエルのように、展示館周辺にくる個体は虹彩の赤みがあまりなくほぼ金色で、シュレーゲルアオガエルとの見分けが難しいものが多いのです。
そんな場合は、鳴き声や体長、水かきの大きさなどで判断しています。
(モリアオガエルのほうが体長や水かきが大きい)
今朝も、あらたにモリアオガエルの卵塊が3個、増えていました!
さー今年は何個産んでくれるかな?
カエル好きの案内人は、楽しみでもう、クルクルと小躍りしております(笑)
(遠山)