けんもりブログ
2013.06.05
KENMORI-BLOG
森で見つけた宝石。
以前から紹介させていただいているとおり、高原山にはブナやイヌブナが多く自生しており、巨木の天然林を作っています。
尚仁沢上流のイヌブナ天然林は、国の天然記念物に指定されていたりもしますね。
このブナの仲間、何種類かの虫こぶ=虫?(ちゅうえい)がつき、しかもどれも美しい形をしているのです。
虫こぶとは、虫が植物体に卵を産んで、幼虫が過ごしやすいように体を作りかえさせたもの。
今回は、新緑が始まってからブナやイヌブナの樹でみつけた、美しい虫こぶをご紹介いたします♪
宮川の渓流沿いで見つけた、まさに宝石のような虫こぶ。
果物か和菓子か…とても透明感のある涼しげな質感です。
ブナマルタマバエが作ったブナハマルタマフシではないかと思って調べましたが、いまひとつ決め手にかけるので、決定は保留中です…
ちなみにこちらは、2年前に見つけたときのもの。
ほんのりピンクから紫色に色づいています。
こうやって見ると、ほんとにグーズベリーかブドウの皮をむいたような綺麗さですよね。
成長が進んだらこうやって色づくのか、今のところは不明です。
ただいま経過観察中(笑)
こちらは、おなじくイヌブナについていたもの。
ブナハスジドングリフシかと思われます。
作ったのはタマバエの一種と言われています。
ドングリ…というか砲弾型ですね。
そして既出ですが、ブナの新芽で見つけたブナハアカゲタマフシ!
これもタマバエの一種が作ったものと言われていますが、とても人気のある虫えいなんです!
もふもふキラキラしていて、手触りはまさにフェルト玉でした。
案内人も一度は見てみたいとあこがれていたので、こんなきれいな形もものに出会えて、小躍りしました♪
なお、虫こぶはそれぞれ名前がついていて、形態や付く樹の種類が、作る虫により違います。
虫こぶ専門の図鑑も市販されていますので、野に出るときは携帯しておくと楽しいですよ~
(遠山)